NVIDIA FleX入りUnreal Engine 4 をビルドする
NVIDIA FleX入りUnreal Engine 4
NVIDIA FleX を Unreal Engine 4 で使用するには NVIDIA FleX が組み込まれた改造ビルドのUnreal Engine 4を使います。そのためには、Unreal Engine 4 を自分でビルドする必要があります。 本記事は Windows 10 での導入を解説します。
免責事項
NVIDIA FleX 入りの Unreal Engine 4を導入するのは自己責任でお願いします。発生した何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を問わないものとします。
必要なもの
- Visual Studio 2015 Community
- UE4 と関連付けした GitHub のアカウント
以下のサイトを参考にGitHubのアカウントとUE4を結びつける。
(https://www.unrealengine.com/ja/ue4-on-github) - GitHub Desktop
- 十分余裕のあるHDDの空き容量(※最大45GBくらい使用します)
- 長い待ち時間を我慢できる余裕のある精神
NVIDIA FleX 入りの Unreal Engine 4 のソースコードをとってくる
下記のサイトにアクセスします。404 Error になった場合は、UE4と GitHub アカウントの関連付けが完了していません。
https://github.com/NvPhysX/UnrealEngine.git
ここには NVIDIA による UE4 の拡張版のリポジトリが登録されています。ダウンロードするには、右上の「Clone or download」をクリックし、「Open in Desktop」をクリックします。GitHub Desktopが導入済みであれば、外部プログラム呼び出しで、「GitHub Desktop」が起動します。
リポジトリの保存場所を選び、クローン(ダウンロード)を開始します。ダウンロードサイズは5GB近いので待ちましょう。HDDの残り容量にも注意です。
クローンが完了したら、「Current branch」が「NVIDIA-README」になっていると思うので、「origin/FleX-4.16.0」を選択します。今回は最新版の4.16.0を入れますが、「origin/FleX-X.XX.X」はお好きなバージョンを選択しても大丈夫です。ブランチの切り替えもこれまた時間がかかるので待ちましょう。
ブランチの切り替えが完了したら、クローン先のディレクトリにいろいろファイルができます。このようになっていたら大丈夫です。(「.git」は隠しフォルダなので見えてなくても大丈夫です。)
UE4のビルド
まず「Setup.bat」を実行します。
そしたらコマンドプロンプト(黒い画面)が出てきていろいろダウンロードが開始されます(約4.5GB)。待ちましょう。途中一度だけユーザーに許可を求めるウィンドウが出てくるところがあるので忘れずOKします。
次に「GenerateProjectFiles.bat」を実行します。
コマンドプロンプトが出てきて、いくつかのファイルを生成します。これはすぐに終わります。
フォルダ内に新しく「UE4.sln」ができます。ダブルクリックして Visual Studio 2015 で開いてください。読み込みが完了するまで待ちましょう。画面下の青い帯でプログレスバーが出ています。準備完了 とでたらOKです。
次にソリューション構成を「Development Editor」に、ソリューションプラットフォームを「Win64」に、スタートアッププロジェクトを「UE4」にします。(一応デフォルト設定でそうなってます)
そしたら、ソリューションエクスプローラから「UE4」を右クリックして「ビルド」を選択します。ビルドが開始されます。ビルドには環境にもよりますがそれなりに時間がかかります(自分の環境では40分ほど)。待ちましょう。
ビルドが完了したら、「F5」を押せばデバッグモードで起動できます。
また、exeは「/Engine/Binaries/Win64」内にあるので、そこから「UE4Editor.exe」を起動できます。
自分はこのショートカットを作って、いつもはそこから起動しています。
UnrealLightmassをビルドする
Lightingをビルドする際「Swarmに接続できません」と出る場合があります。その場合は、UnrealLightmassをビルドすることで解決します。
ソリューションエクスプローラから「UnrealLightmass」を右クリックし「ビルド」を選択します。
お疲れさまでした。
参考サイト
UnrealEngine4にNVIDIA FleXを導入する方法メモ(error C4599/C4605 回避法+)
http://ch.nicovideo.jp/ishtar/blomaga/ar1169938